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6月
2012

住宅情報誌

住宅情報誌を出版している会社でバイトしていたことがある。

その会社は住宅情報誌だけでなく、車や遊びの情報誌も出していたので、私は住宅情報誌の仕事はメインではなかったが、月に1度は何かしらかかわっていた。

銀行の住宅ローン金利を調べたり、新しく家を建てた人の家へ訪問して話を聞いたり、近隣市町村の取材をしたり。

地図やガイドブックを参考にしながら色んなところへでかけられるのはおもしろい仕事だった。

車で動いていると、その市町村の特徴というのが何となく肌で感じられてくる。

まだその仕事を始めたばかりの頃、ドライブ気分ででかけて、あっちも行ってみよう、こっちにものぞいてみよう、と色々回っていたら、奥の方にひっそりと隠れたまるで秘境のような場所に行きついた。

みどりに囲まれた湖もあった。そこは町の喧騒からぬけおちた空間のようだった。

「おもしろいところだった~」とその感想さながら、記事のタイトルに「○○は妖気漂う街」とか書いて、そのまま発行されてしまった。

そしたら発行して数日後に、重役から「妖気が漂う街に読者が家を建てたいと思うか?!」と叱られた。

確かに住宅の宣伝をするのに「妖気漂う」はなかったな、と反省。

それからは仕事の内容を自覚してそんなへまはしなくなったし、それがきっかけで仕事を回されなくなることもなかった。

でも発行する前に何人もの人が見てるのに、「発行する前に気付けよ」とも思った。

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